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美味しいお菓子

お菓子を作るのが好き。
子供たちが居た頃は色々やってた。

甘さを控える所からはじまって、お砂糖はキビ砂糖・・・
そのうちマクロビとか、糖質オフとか・・・
米粉に大豆粉におから粉・・・
今はネットがあるから地方に住んで居ても不便はほとんど無いかな。
こういう材料を使っても、きちんと作ればちゃんと美味しいお菓子は出来る。

だけど 「お菓子」が本来持つ本当の美味しさからはかけ離れてしまうんだよね。
お砂糖の甘さ、バターとお砂糖が合わさった時のなんとも言えない良い香り。
発酵バターでクッキーを焼いた時の、焼けてくる時の香り。
良い粉と合わさって出来上がった時の口溶け。
和三盆に、グラニュー糖に、色々な砂糖の美味しさ。
それは他の物では代用できない。

生クリームもそう。植物性なんて論外。
中沢、カルピス、オーム、十勝、木次、四葉、ノーザンファームも食べたかな。
みなそれぞれ味わいがあって美味しい。木次さんなんて、泡立てなくても
トロミがついててびっくりした。

洋酒もそう。普通に製菓用で安く売られているのはアルコールばっかりでマズい。
家では子供たちが小さくても、マイヤーズラム他、香り付けに使っていた。
たまたま小ビンが手に入らなくて、某メーカーの製菓用で代用したら
「これ 美味しく無い、いつもの匂いじゃない」って言われたこともあった。
子供って、ちゃんとわかるんだよね。

だから最近はきっちりと普通の材料でお菓子を作っている。
毎日食べる訳じゃなし、1週間に一度とか、その程度なら
普通の材料できちんと美味しい「お菓子」が食べたいし、食べようと思った。

私の母は美味しいものが大好きで、貧乏だった暮らしだったけれど
工夫して色々な料理を作ってくれた。
スポンジケーキは、幼い私が友人の誕生日に呼ばれてその子の家に行った時に
その家でお母さんがスポンジケーキを焼いていたんだ。
そのときびっくりしたなあ。「家でケーキ作れるんだ!」
そして生クリーム泡立ててデコレーションして
その子とお母さんと3人で食べたの。美味しかった。それを母に話しすると
ある日母は無水鍋を買って、当時小学校などでやっていた料理教室で
ケーキを覚えて作ってくれたんだよね。
そのうち ケーキやお菓子作りは私の担当になっていったんだ。

無水鍋は重たくて、鍋部分は数年前に捨ててしまったけれど
フタ部分は厚みもあり、ホットケーキやお好み焼き、クレープは
とても美味しく焼けるので今も使用している。
いくら高くてもテフロンフライパンはかなわない。

晩年、母は癌性の糖尿病で食生活もかなり制限されていた。

私も歳を取ってきたけれど、健康に気をつけて
生きている間は最後まで、本当に美味しい、
本当の美味しさで食べたいと思う。

健康で食生活に制限が無いって、素晴らしい事。

本当の美味しさを食べて、そして作りたい。




# by aozora2308 | 2016-05-23 00:05